JUN CORPORATION news

【改善活動・社員教育】のページ


2004年に改善活動を初めて10年以上経過して、今思うことを書き直してみました。

 2007年10月11日 JR東日本様の幹部候補生の研修の一環とてジュンコーポレイションの社員教育について、ご来社いただきました。当社に来ても学ぶことは無いかもしれないと伝えましたが、大企業も中小企業も同じように悩んでいるんいることを実感し、大企業も小集団の組織の集合体であるがわかりました。核心を突いた質問をされ、私自身も改めてどんなことを考え、やってきたのか思い返しまとめる機会を得ることができました。
 2008年4月22日 キヤノンファインテック様が来社されました。弊社としても大変勉強させていただきました。
 2018年2月9日 「ぐんまのイクボス養成塾」で講師を依頼され、恥ずかしながらチャレンジいたしましたが、大企業カルビー様の社員教育事例と弊社の事例が似ているということで群馬県から依頼されました。確かに考え方は同じで、資金力のない中小企業のやり方は参考になったかもしれません。



改善をしようとするとネックになる年配の管理職をどうしたらよいか

 たしかに、年配者や勤続年数の多い人に改善を阻む人が多いですが、結論から言ってコミュニケーションをバカにする人…。いまさら自分をかえても給料上がらないし…、正しいのはいつでも自分で、人のせい、会社のせい、世の中のせい… こういう人は10年以上たっても変われませんでした。改善活動をするにあたって、100%を求めていては始まりません。まず最初の半歩を踏み出すことが大切です。そして、2・6・2の法則でいうところの賛同する上位2割の人だけでも手伝ってくれればありがたい。どっちつかずの6割の人も年々上昇傾向になり、阻んでいた人は居場所が無くなって来ます。変わるか、去るか自分で選択せざるを得なくなることでしょう。
   

なかなか変わらない人はどうしたらよいか
 すぐに変われる人、徐々に変わる人、2年たってやっと変わる人がいました。自分なりに噛み砕き、自分なりに納得し、周りの人の変化や話に影響され、ようやく変わろうとする人もいます。しかし、10年以上たっても相変わらず文句ばかり言っている人もいます。10年以上たって思うに、腐った杭はほっといて前を向いて進むしかない… 腐った杭があるとかえって結束力が上がることもあります。


組織間に大きな壁がある。
 管理職のジョブローテーションをしたり、稲盛和夫様のアメーバ経営をまねてみたり、いろいろとやりました。以前は自分達が正しく、他部門が悪いという発言が多かったですが、小集団の改善活動が進んでくると他の部門を巻き込んだ改善にスケールアップしてきて、会社としての視野が生まれてきました。今、壁は無いんじゃないかと思います。壁を取り払うのは、前向きな社員ひとりひとりなんだと思います。


赤字の会社の改善活動は
 黒字か赤字かの境目はたった1%程度の差であることが多い。10%コストダウンとかよく聞きますが、財務諸表だけ見てたんじゃ改善できないんじゃないでしょうか… 社員のこころが1%前向きになってくれれば10%以上の改善効果が出るかもしれません。


リーダーみずから掃除をし、その姿を見せてもだれも手伝ってくれません。
 私もやりました。社員からみたら、その掃除の担当は社長だ。と思っているだけでした。手を出さずに、チェックをし指示を出すことに専念したほうが良いと思います。


会社の悪いところを突き詰めていくと、問題は人づくり(経営理念・経営方針)にある。
 面接等をやって一人一人と話してみると、全員自分なりに一生懸命がんばっているようです。どうも個人の価値観で判断しており、ベクトルが合ってないことに気づきます。社員は何が正しく、何が悪いことなのか分かっていなかった。会社が目指すべきベクトルを示していないことが原因でした。
 正直に言うことが正しいのか…、多少の嘘をついても利益追及することが正しいのか…、会社が明確にしないといけないと思います。企業理念に正直な会社、法令順守を明確にしました。すると社員はのびのびと業務に励むことができるようになりました。


見える化とかいうけども。

 見えないことを見えるようにしましょう。社員の側から考えてみました。
  社長は会社をどうしたいのか
  社長は社員をどう思っているのか
  社員はどうあるべきか
  会社の業績はどうなっているのか
  会社の借金はどのくらいあるのか
  生産計画などうなっているのか
  在庫はどうなっているのか
  どうすれば会社は黒字になるか
  どうすれば自分の給料はあがるのか
  どうすればボーナスをもらえるのか
  社外(社会)でどんなことが起こっているのか
  自分のレベルはどの程度なのか
  会社のレベルはどの程度なのか
  社長はどんな勉強をしているのか
  社員にどんな勉強をしてほしいのか
  誰がクレームをだしたのか
  誰がほめられているのか
  会社の強みは何なのか
  会社の弱みは何なのか
  各組織はどんな仕事をしているのか
  この製品は最終的に何になるのか
  当社が守るべき法律はどんなものがあるのか


ISO品質マニュアルなど誰も読まない。
 特にISOにおいては、審査員のためのマニュアルみたいな、理解に苦しむ書き方が好まれる。これじゃ誰も読まない… やさしい言葉で、判りやすい文章で、すべて書き直しました。ISO9001の目的は何か。当社から不良品を出さない仕組みではないか。お客様に迷惑をかけないためのものではないか。審査員が見づらい思いをすればいい。『品質マニュアル』だけでない。『経営理念』『環境マニュアル』『就業規則』すべての書類は読みやすくするべきだ。
 私は本を買うとき少し読んでみて、読みづらい本は買わない。読みやすい文章を構成する能力の無い本など読むに値しない。 日産の復活とかトヨタ式カイゼンとかいろいろな本が出版されているけど、評論家の文章は変にまとめてあってわかりづらい。社長本人が書いている本は非常に読みやすい。ゴーン・稲盛和夫・本田総一郎などなど… やはり、一流の社長になるとわかりやすい中に深みがある。その人生にもいろいろあったであろう…


改善活動を始めた真の目的は
 決算書や試算表の結果は2ヶ月以上かかり経営判断には遅すぎる。キャッシュの動きを事前にハアクし資金繰りに役立てる仕組みを考え、修繕費、消耗品費、接待交際費、あらゆる勘定科目を一人一人の社員に担当させ、今月のキャッシュはこういう動きになります。という社員による試算表作りをめざしたかった。
 また、社員はPC恐怖症で電源の入れ方さえ知らない。一人一人のテーマの結果をエクセルで表にすることを義務づけ、月に1回は全員の前で発表する。1分以内でまとめ簡潔に報告する。現在ではグラフを挿入したり、原因対策も記入している者も増えた。
 改善活動には決算項目のほかISO9001のテーマを入れ込み、エコアクション21のテーマも盛り込むことで、改善活動という行動により会社のすべてのことを実施していることになっている。与えられたテーマに対する責任感も出てきた。見えるようにするだけで人は改善するんだということ実感している。


仕事はできるが欠勤の多い社員をどうするか

 毎日の社員勉強用資料作りを命じた。5問程度の問題を作成し食堂においておく、翌日その回答と次の問題をおいて置く・・・そうすると大勢の社員が答え合わせを楽しみにしているので、休んでられなくなる。
問題は技能検定集から抜粋したり、最近はQC4級の問題集からの抜粋をしている。社員の知識の向上と欠勤対策とを同時に考えた手法。


歴史をコミックで知る
 これには賛否両論あるだろうが、試しに食堂にコミック(マンガ)を置いてみた。「おーい竜馬」「三国志」である。経営者にとって必要な知識だと思うが、マンガで理解するのが手っ取り早い。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読むのはきついし社員に読ませることは困難であろう。テレビで放映される「忠臣蔵」「信長・秀吉・家康」なんかは皆知っていると思うが「幕末」や「三国志」を知っている社員がいる会社ってすごくないですか。


外に出る(2017)

 やっぱり人は外に出て人から学ぶのだと思う。会社の中にいたのでは技能は上がっても人間的な成長は望めない。思い切って大事なお客様や官公庁へ一人で行かせてみた・・・いろんな心配が交差するが、あっという間に成長していく。
 中学生の子供の話になるが、部活を初めて県大会3連覇(新人戦、春、夏)をするほどに強くなった。が、全く基礎をしていない・・・とにかく試合だらけ・・・いろんな大会に出場し、他校との練習試合に明け暮れて・・・ ・・・ やはり実践経験が飛躍的な成長につながるのであろうと思った。 どれだけの場を作ってやれるかが経営者の務めなのかもしれない。