樹脂パイプを射出成形する3大製法(12)
樹脂パイプの射出成形は窒素ガス(気体)を媒体にしたガスインジェクションのほか水(液体)のウォーターインジェクション、球(固体)を窒素ガスで飛ばすRFM(RP東プラ)という技法が有力である。欧州ではウォーターインジェクションが盛んであり、ガスと水を比較した書物を良く目にするが、欧州(独)の設備メーカーに聞いてみると根本的には「水はタダですから」という見解であった。日本では水はタダではないし、排出にも環境汚染対策が必要で、現在では大気中から自社で作れる窒素ガスはタダということになる。細かい比較は避けるが、分岐のない一本のパイプであれば球を飛ばす手法(RFM)がベストであると思う。肉厚をより均一にできる点が有利である。しかしながら、技術の進歩はめまぐるしく、長所短所もあるので最新の情報を入手された方がよい。