ぐんま産業創造倶楽部 代表世話人
世話人会にて就任のあいさつ。歴代の代表が守ってきた倶楽部を担う重みを感じています。私に勇気がなく逃げ回っていたせいで、前代表の金井様には8年もご苦労を掛けることになってしまった。覚悟を決め引き受けることにした。代表といっ […]
先人たちから受け継いだ技術(13)
ゴルフの練習場で上司(元 RP東プラ 飯田常務)を見かけて、「ナイスショット!」と声をかけた。プロをも凌ぐ腕前だ。「ガスで球を飛ばせないか?」と言われ、「なに夢見てるんですか?」でも、「ゴルフボールは難しいけど、パチンコ […]
樹脂パイプを射出成形する3大製法(12)
樹脂パイプの射出成形は窒素ガス(気体)を媒体にしたガスインジェクションのほか水(液体)のウォーターインジェクション、球(固体)を窒素ガスで飛ばすRFM(RP東プラ)という技法が有力である。欧州ではウォーターインジェクショ […]
ガスインジェクションで樹脂パイプ(11)
自動車の冷却水パイプやエコキュートのパイプ、医療機器のパイプなど続々と採用が始まっている。太さφ6~φ24、長さは1.6mの実績があり、フランジや取付用のリブなどを同時に形成でき、多くの工程を削減する一体成形ができるのが […]
ガスインジェクションならダウンサイジング(10)
グラフにあるように一般の射出成形では射出工程から保圧工程にかけて型内圧力が上昇していくのに対し、ガスインジェクション成形では射出工程の後は急激に型内圧力が低下し窒素ガス注入の際もわずかな型内圧力で済んでいることがわかる。 […]
ガスインジェクションなら一体化(9)
ガスインジェクション成形で付加価値をつけて利益率を上げようと期待してしまうが、どんなに良い技術であっても、コストアップする技術は採用されないのが常である。最終ユーザーにメリットをもたらす技術でなければ価値がない。ガスイン […]
ガスインジェクションでグリップ(8)
ガスインジェクションを考案した、最初の目的は肉厚製品の形成であったと聞いている。1990年代のブームの際は浴槽のグリップ(ABSなどの非晶性樹脂)をたくさん手掛けた。当時、ポリプロピレンやナイロンなどの結晶性樹脂は苦手と […]
ガスインジェクションなら偏肉構成(7)
プラスチック射出成形の製品を設計する場合、平均肉厚を維持することが基本であり、設計者を大いに悩ませるが、この障壁さえガスインジェクション技術で簡単に解決にできる。薄肉1mmと厚肉20mmの混在でも形成することができる。デ […]
ガスインジェクションで勘合精度(6)
樹脂製のケースでは、ほとんどの場合内ゾリし、本体と蓋との勘合を困難にさせる。これは樹脂を注入するゲート(入口)に近いところは樹脂圧力が高く、遠いところは低いため、収縮差により変形やソリが発生するからである。ガスインジェク […]
ガスインジェクションでソリ対策(5)
現在では、一般家庭のプリンターで写真印刷ができるのはあたり前になったが、要求された平面度は±0.5から±0.05となり、それまでの1/10の精度を達成した。また、インク等を撹拌させるスクリューや紙を送り出すローラなどは金 […]
ガスインジェクションでヒケ対策(4)
成形条件を決める際に最初に問題になるのがヒケではないだろうか。製品の裏側にはボスやリブなどの構造体がある場合が多く、その表側は樹脂の収縮差によってヒケが発生しやすい。一般の射出成形であれば、金型内で冷却固化するまで保圧を […]
ガスインジェクションの設備(3)
かつては、いろんなやり方があったが、現在主流なのは金型から窒素ガスを注入する方法で、一般の射出成形機をそのまま使うことができる。必要なのは大気中から窒素ガスを分離して圧縮する窒素ガス発生装置と金型内に窒素ガスを注入するコ […]
ガスインジェクションのプロセス(2)
一般の射出成形では金型内に樹脂を充填し、金型内で樹脂が固化するまで保圧(高圧)をかけるが、ガスインジェクション成形では樹脂の充填後または途中で、金型内の樹脂の内部に窒素ガスを注入し製品内部から圧力(低圧)を保持する。従来 […]
ガスインジェクションの歴史(1)
いったいどんな人物が樹脂の中に空気(窒素)を注入しようなんて考えたのか、その発想と実行力に驚かされる。先人たちの豊かな発想力から、プラスチック射出成形における問題点を解決する夢のような技法が実現された。1970年代に旭 […]
副会長を若手に引き継いでいただきました。
2016年~2021年 群馬県プラスチックス工業振興協会 副会長を仰せつかっておりましたが、佐羽会長の会長交代に伴い、私も副会長を退きました。若手に引き継いでいただくようお願いしました。より一層の発展を願っています。